« これはタイの話でしょうか? | トップページ | TPPはよくわかりません »

2011年11月 6日 (日)

何でも非難すればいいというものでもなかろう

 日本から、ポンプ車が10台来るようです。ただ、今から船便で行く、ということなので、スピード感を巡って、批判も多いようです。

 私がむしろ心配するのは、ポンプ車をどこで使うかとか、バンコク都とちゃんと詰め切れているのかどうか、というところです。17日までには、必要なところははっきりするでしょうから、詰めてほしいものです。それでこそ、先行して専門家を派遣した意義があろうというもの。実働しなきゃ意味がないので。。。

 それを知ったのが、以下の記事。最後に引用してあります。ライブドアニュースで拾いました。読んで、正直なところ、ネット・ジャーナリズムにもがっかりさせられました。

 ソースが
・NHKを観ました
・タイ人の日本語ブログも読んでます(そのブログ自体、タイの報道の引用)
…って。。。
 これをもとに「時機を失した」と断じる根拠はどこよ??

 第一、サイトで引用している地図は「行政区ごとの図」です。青く塗ってあるところがすべて浸水したわけではありません。行政区の一部が浸水したと認められたら、行政区全体を青く塗りつぶしています。これ見て騒ぐのは、あおりすぎ。
 ちなみに、同じサイトの次のタブを開かないと、「衛星写真の分析による現状図」は出てきません。これと比べればはっきりしますが、ホンの一部でも浸水したら全部を青く塗りつぶしているのが分かります。

 確かにタイにやってくるポンプ車は高性能なんでしょう。ですが、今回の洪水の総規模は琵琶湖1/3とも言われています。バンコク都内に来るのはそのホンの一部なんですが、それでも25mプールを排水するのに数分かかるポンプでできることはそんなに多くはありません。
 バンコクは、湿地帯かつ低地にあるので、冠水が多いのは仕方のないところです。それでも、1990年代から数多くのポンプを導入していて、普通の大雨の冠水程度なら数時間で排水可能だったりします。

 このブログでは、「戦後処理」と非難していますが、ポンプ車が数台来たら、洪水から大都市を守れてしまうという空想をしているとしたら、その方がものすごい(まさかそんなことはないでしょうが)。筆者にとって、タイはよほど未開の地で、日本の技術が来たら皆ひれ伏すところなんでしょうか。
 むしろ、水が来た後、どれくらい水が滞留するか分からない状況の中で、排水能力を高めることの方が意義があるでしょうね。どこに置くのが有効なんでしょうねえ。
 あ、もちろん、ポンプ車が早く来ることに越したことはないんですよ。自分も遅いなあ、とは思っていますから。ただ、時機を失したとはこれっぽっちも思っていない。

 タイのことを同情しているような書きぶりですが、相手のことをきちんと調べずに書いているのがまるわかりです。この筆者は何でもいいから、政権叩きをしたいのでしょうか。そのためにタイを持ち出されたような感じがしてなりません。


(以下、引用)
http://news.livedoor.com/article/detail/5999766/
あまりに緩慢な政府のタイ大洪水支援スタート
2011年11月05日15時18分

団藤保晴

 NHKニュース《タイ洪水に援助隊とポンプ車》は5日、横浜港から高性能の排水ポンプ車10台が貨物船でタイに向かったと伝えました。現地到着はなんと17日だといい、首都バンコク中心部で心配される水没には間に合いません。これだけ騒がれ続けていたのに、あまりにも緩慢な支援策の立ち上がりにがっかりです。

 「現地に送られる排水ポンプ車は、1分間に30立方メートルの大量の水を排出する能力があり、東日本大震災でも津波の浸水地域で使われましたが、海外への派遣は今回が初めてです。派遣されるメンバーの責任者の、外務省外国人課の舩山光一企画官は『現地の人たちが一日も早くふだんの生活に戻れるよう、自分たちの役割を果たしたい』と話していました」と、最初から「戦後処理」のつもりです。付いている動画を見ると、大型貨物機をチャーターすれば十分に運べる大きさです。

 タイ大洪水の情報は、ウチャラポーンさんの日本語ブログ「バンコクでコンサルティング」でウオッチさせていただいています。5日には「明日にも日本人学校も被災か/男性がワニに噛まれ重体/危惧される地下鉄への浸水 」と、いよいよ都心部が危うくなっていると伝えています。現地の洪水情報システム地図に中心部繁華街やスクムビットの日本人居住区などを書き込んで以下に掲げます。政府の洪水対策本部があるビル周辺は水没していますが、ビルそのものは遮水壁に守られている状況です。
 
 「報道によると南下を続ける大量の水が、日本人も多く居住するスクムビットエリアや商業の中心シーロムエリアから数キロの所まで迫っており、徐々にスピードを緩め、早ければ明日にもバンコク日本人学校に、3~4日後にはスクムビットへ届くと言われています」「昨晩の報道では、地下鉄のラチャダー
ピセーク駅周辺も浸水し始め、その先には地下鉄の操車場もあり、水の流入が心配されています」

 10月末の大潮で川が溢れた危機は何とか凌いだのですが、標高差に乏しい平野を北部からゆっくり南下してくる洪水の塊に抵抗する手段は多数ある運河を活用するだけです。平らな土地にある運河に排水力を多く期待するのが間違っていると思います。日本の強制的な機械排水力は確実に役立つはずなのに、時機を失したのは残念です。
(引用終わり)


|

« これはタイの話でしょうか? | トップページ | TPPはよくわかりません »

「ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/135533/53173125

この記事へのトラックバック一覧です: 何でも非難すればいいというものでもなかろう:

« これはタイの話でしょうか? | トップページ | TPPはよくわかりません »